海上保安庁によると、1月25日の観測で小規模な噴火を確認し、再び活発化する可能性が高いとのことです。
1.観測結果
(1)中央火口から間欠的で小規模な噴火を認めました。
(2)黒灰色の噴煙が噴出し、高度 900m に達していました。
(3)西之島のほぼ全周に濃厚な褐色、茶褐色の変色水を認めました。
2.東京工業大学理学院火山流体研究センター 野上健治教授(航空機同乗)のコメント
は以下のとおりです。
(1)西之島中央火口で小規模な黒灰色の有色噴煙を繰り返し確認した。噴煙は火口全
体から出ており、活発な状態にある。
(2)島全体に濃厚な褐色、茶褐色の変色域が分布しており、昨年 11 月の観測時より拡
大している。
(3)中央火口丘東山腹-東麓に分布していた噴気帯も拡大し、放出量が増加している。
以上のことから、西之島の火山活動は再び活発化に転じた可能性が高い。
3.西之島は、平成 25 年 11 月に約 40 年ぶりに噴火し、現在までに度々噴火と休止を繰
り返しています。前回の噴火は、令和4年 10 月1日~12 日に気象衛星により検知さ
れました。
4.海上保安庁では西之島の噴火に関する航行警報を引き続き発出しており、付近を航
行する船舶に注意を呼びかけています。
西之島|海域火山データベース|海上保安庁 海洋情報部
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