事象
口永良部島では、火山活動の高まりが認められることから、本日(11日)21時00分に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げました。
4月上旬から山体の浅いところで地震活動が活発化し、火山性地震の多い状態が継続しています。火山性地震は主に古岳火口付近で発生し、本日21時までの10日間で135回発生しています。
火山性微動は観測されていません。本村西監視カメラによる本日の観測では、新岳火口では白色の噴煙が最高で火口縁上70mまで上がりました。古岳火口では、噴煙は観測されませんでした。
また、GNSS連続観測では、2023年6月下旬頃から10月頃にかけて古岳付近の膨張を示す変動が観測されており、現在も膨張した状態が維持されています。
口永良部島では火山活動が高まっていますので、新岳火口及び古岳火口から概ね2kmの範囲、及び向江浜地区から新岳の南西にかけての火口から海岸までの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。
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