事象
新燃岳火口では、噴火活動が続いています。
昨日(26日)、現地調査中の職員が、15時07分に、乳白色の噴煙が火口縁上1000mまで上がり、南東方向へ流れたことを観測しました。
昨日の夜から本日(27日)の朝にかけて、宮崎地方気象台(宮崎市霧島)でごく少量の降灰を確認しました。
また、本日10時25分から、監視カメラで乳白色の噴煙を観測しました。噴煙は最高で火口縁上300mまで上がり、15時時点も噴火が継続中です。昨日、山麓で実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日あたり2400トン(前回24日、2100トン)と多い状態でした。
新燃岳火口直下を震源とする火山性地震は、2024年10月下旬から増減を繰り返しており、前24時間の地震回数は200回を超え多い状態で経過しています。火山性微動も時々観測されています。
高千穂河原観測点(新燃岳の南東約3km)では、23日から北西上がりの傾斜変動が観測されていましたが、26日以降は鈍化しています。
GNSS連続観測では、霧島山を挟む一部の基線で、2025年3月頃から、霧島山深部の膨張を示すと考えられるわずかな伸びが認められます。
新燃岳の火山活動は活発な状態で経過しており、新燃岳火口から概ね3kmの範囲では、大きな噴石などに警戒してください。
火山の状況に関する解説情報(6月27日16時00分発表)
御鉢のライブカメラにバッチリ映っています。

【新燃岳】ライブカメラ。
新燃岳のライブカメラを集めています。
コメント