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【口永良部島】古岳でわずかな噴気を観測。

口永良部島では、古岳付近の浅いところを震源とする火山性地震は、1日あたり概ね100回程度と多い状態が続いています。
振幅がやや大きい地震も時々発生しています。

火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量は、2021年6月以降、概ね50トンと少ない状態でしたが、昨日(20日)の観測では100トンとやや多い状態でした。
火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、東京大学大学院理学系研究科、京都大学防災研究所、屋久島町、および気象庁の観測によるものです。

19日から本日(21日)にかけて実施した現地調査では、古岳火口東側および新岳火口西側割れ目付近に地熱域を確認しましたが、特段の変化は認められませんでした。
また、島内の東側で実施した現地調査では、古岳火口で火口縁上をわずかに超える白色の噴煙を観測しました。

本村西監視カメラによる観測では期間中、古岳火口で噴煙は観測されませんでした。
新岳火口では白色の噴煙が最高で火口縁上100mまで上がるのを観測しました。

口永良部島では、火山性地震が多い状態が続いており、火山活動が高まった状態であることから、新岳および古岳の火口周辺において噴火が発生する可能性があります。

火山の状況に関する解説情報(口永良部島第31号)令和5年7月21日16時15分
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