先日、NHKで「かごスピ 絶景トレッキング&知られざる野湯~霧島~」という番組をやっていました。(2023年の再放送)
いま、全国的に秘湯(野湯)ブームが起きているみたいで、霧島は「野湯の聖地」と言われているらしいです。
わたしなどは何十年も鹿児島県に住み、毎年のように霧島に紅葉や火山を見にドライブしたりしていながら、行くところはいつも決まっていて、まだまだ知らない場所がたくさんあるんだなーと驚かされました!
それで、番組内で紹介されていたのは、「湯ノ池地獄(通し川の湯)」という場所でしたが、地図には載っていません。
企業の私有地のため立ち入るには許可が必要で、しかも後で調べたところ有料(万単位)とのことです。
また、かなりの危険が伴うため、その場所にどうやって行くのかは秘密とのことでした。
しかし、その場所は、思った以上に広大な火山特有の地獄が広がっています。
しかも、そこは火口跡で、爆裂火口だと言うではありませんか!それは調べずにはいられません!
今の時代、グーグルマップに航空写真が付いていますからね!
案の定、すぐに分かりました(^_^)v
また、検索すると昔の論文も出ててきて、昔の地図には地名もしっかり出ていました。
読んでみると、湯ノ池地獄の「上の池・下の池」以外にも、鉾投、手洗、鳥地獄、白水越、山ノ城地獄、おしろ池など、知る人ぞ知るとされる野湯がずらりと出てきて、それらは、火口や爆裂火口跡などと書かれていました。
霧島南部地域放熱簸調査報告(PDF)
スーパー地形で見ると、湯ノ池はかろうじてカルデラっぽいですが、他は何が何だかって感じです。
あらゆるところから噴火を繰り返しているからかな?
(できることなら井村先生にお聞きしたい。。。)
昔の火口とはいえ、今でもグッツグツに煮えたぎっていますし、ちょうどその下辺りには、霧島山本体の巨大なマグマ溜まりが潜んでいます!
そもそも霧島全体がどこから噴いてもおかしくない火山帯なので、火口があるところはなおさら突然噴火する可能性はあるので、そんなところで温泉に浸かろうと思うのが怖すぎます((((;゚Д゚))))
温泉に浸かるまでも、目に見えなくて厄介な火山ガスを吸い込んで即死とか、「ボッケ」と呼ばれる泥地帯に足を突っ込んで大火傷とか、まさに「地獄」じゃないですか!(~O~;)
まあ、そういうわたしも実は昔、硫黄山の近くの野湯に浸かったことありますけど。
その時は30度台で冷たくて、酸っぱい温泉(?)でした。
その頃は火山オタクじゃなかったからな。あまりテンション上がらないし、危険とかも思わなかったけど、噴火した硫黄山を知ってる今思えば((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
それにしても、霧島というのは、文字通り奥が深いな~と改めて知らされました。
「決戦、鹿児島本土、地獄巡り」湯ノ池地獄到着。遭難しそうな道だった。地獄はスゲ~スゲ~!しかもかなりヤバイ臭いだ・・・。 pic.twitter.com/v7pNjdvv
— 温泉ソムリエ師範(六三四) (@kagoshimaonsen) January 7, 2012
「決戦、鹿児島本土、地獄巡り」無事帰還しました。頭痛は硫化水素の影響とみたが、その後、おしろ池と廃屋となった湯小屋と湯之野攻め。湯ノ池地獄の長時間の滞在は危険である。今回の戦いの被害(わらい) pic.twitter.com/rQrVar7J
— 温泉ソムリエ師範(六三四) (@kagoshimaonsen) January 7, 2012
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