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【提言】災害関連死は「人災」、1.5次避難所を速やかに開設すべし。

毎回毎回繰り返される避難所のトイレ問題

生活で、トイレは一番大事です。

飲食よりもトイレの方が大事と言っても過言ではないと思います。
トイレを安心して使えないと、水も飲めないからです。

断水した避難所では、トイレが大変になることは最初から想定できることなのに、災害大国日本、毎年毎年、どこかで災害が起きる度に、いまだに毎回同じ問題が発生しています。

台風なら、いつ来ていつ去るか分かるからまだしも、地震はこれで終わりというのが見えないし、今回の能登半島は普通の地震とは違い、数年前から明らかに異常が起きているので、これからまだまだ酷いことになるかもしれません。
このままでは、2次災害や関連死が増えていくのは目に見えています。

天災による直接死とは違い、避難所での災害関連死というのは、対策次第で防げるものですから「人災」と言えるでしょう。

災害時のトイレについて。
トイレの大切さ トイレよりも飲食が第一と考える方も多いようですが、まずは安心して使えるトイレがなければ、目の前に水も食料もあったとしても口に入れることが出来ません。特に女性は。。。 個人的な話ですが、どこに行くにもトイレの心配が頭をよぎりま...

スフィア基準

国際的には避難所の「スフィア基準」というのが定められているが、災害大国の日本では守られていないという現状。。。

憲法違反では?

そもそも、災害の度に毎回こうなることは幾度も経験してきたにも関わらず、国が対策していないということは、基本的人権・生きる権利の憲法違反と言えます。

日本国憲法 第三章 国民の権利及び義務
〔生存権及び国民生活の社会的進歩向上に努める国の義務〕
第二十五条 すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。

提言

ですから、そんな危険なところにいつまでも居させないで、物資を運んできたヘリコプターや車で、帰りは数人ずつでも人を運んで、とりあえず安全な地域に避難させるべきと思います。

避難民3万人もいて、全員運ぶのは無理でも、少しでも人が減るなら、避難所に残された人たちも助かるはずです。

まずは自費で遠方のホテルや知人宅に避難を希望する人を出す。

まずは、自費で遠方の知人宅やホテルなどに避難したい人を募り、最寄りの公共交通機関の通っているところまで運ぶ。

自費なら、被災地から出さえすれば自由にできるので、一刻も早く出たいのに、出る手段が無いだけで出られないという人を、自衛隊などが支援して外に出します。
これをやらないのは色々と無駄でしかありません。

1.5次避難所を開設(これが重要!)

そして、地震の被害を受けていない自治体に協力してもらい、新たに避難所民間の宿泊施設ではなく、公民館などのいつもの地元の避難所にを設けていただき、特に援助が必要な人、それから生年月日で高齢の順、そして子どもを生年月日で小さい順にその家族やお世話をする人と共に運ぶ。

そもそも、被災地以外では普通に日常を送っているのに、外から被災地に入ることもできるのに、なぜ、わざわざ危険で不便なところに留めておいて外に出そうとしないのか?
海外の難民を受け入れるというわけでもなく、同じ日本なのに、なぜ?と疑問でしかありません。

インフラの復旧の目処が全く立たない中で、日々必要になる膨大な量の物資を苦労して運んでも、一時的なもので、根本的な解決とならず、非常に無駄です。
もちろん、残らざるを得ない人たちの分は運ぶ必要があるのですが、一般の避難民を一人でも多く外に移す方が、その分、物資の量が減らせて確実に効果的なはずです。

1.5次避難が重要な理由。

①2次避難は、調整に時間が掛かる。

民間のホテルや旅館などの宿泊施設や、市営住宅などに避難する2次避難は、調整に時間が掛かります。

一方、普段から災害に備えて全国の自治体が避難所として設定している場所であれば、受け入れようと思えば速やかに開設できるはずです。

②2次避難をしたくても踏み切れない感情の問題がある。

劣悪な避難所から、ホテルや旅館などに移るのは、ハッキリ言って地獄から天国です。
現地に残らざるを得ない人たちを置いて、自分たちだけいい思いをしてもいいのか?という気持ちが少なからず湧いてくるはずです。

さらに、ホテルや旅館なら旅行感覚でまだいいのですが、市営住宅や空き家などの住宅に住むとなると、仮住まいのつもりで来たとしても、結局は移住ということになる可能性が高くなり、復興しても戻らないかもしれません。

ですが、1.5次避難所であれば、電気・水道などが通ってトイレやお風呂にも入れて安心という面で現状の劣悪な避難所よりはマシなだけで、雑魚寝とか共同生活という点での基本形態は変わらないので、あくまでも「一時的な避難所」であり、感情的には動きやすいはずです。

そこで住民が避難している間に、現地ではインフラの復旧と、仮設住宅の建設に集中して取り組み、避難民は2次避難をするかどうか、各自が落ち着いて検討することが出来ます。

1週間過ぎてやっと始まった1.5次避難と二次避難

【結論】3日以内にインフラの復旧を見込めない場合は速やかに1.5次避難所を開設するべし。

阪神、東日本、熊本、そして今回の能登と、数々の大災害を経験してきた日本なのに、なぜかほとんど教訓が生かされていないです。
今後も地震、台風、豪雨、火山噴火など、日本各地で繰り返されるであろう避難所問題を、いい加減に終わりにしませんか?
避難所で亡くなるなんて、「人災」であり、せっかく助かった命を無駄にすることに他なりません。

今後は、災害が起きた時の基本的な方針として、「3日以内にインフラ(特に上水道、下水道・浄化槽などトイレ関係)が完全復旧する見込みが無い場合は、自治体を越えても安全な場所に1.5次避難所を速やかに設けること」と定めておくことを国・自治体に強く提言します。

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