「トラップドア断層破壊」とは、ざっくり簡単に言うと、マグマ溜まりの水平な蓋が、地震による破壊とマグマの圧力により、上に持ち上がることで、海で「跳ね上げ戸」が開いたようになり、津波が起こる現象のことです。
「トラップドア断層破壊」は、伊豆・小笠原諸島の鳥島近海で発生する火山性地震のメカニズムとして提案されました。
鳥島近海では、約10年に1回程度、マグニチュード5～6程度の地震が発生した直後に、八丈島など周辺の島で1メートル程度の津波が観測されてきました。
これは、鳥島から100キロほど北にある「須美寿カルデラ」という海底火山でこの現象が起こっていたからだと考えられています。
一方、カルデラ地中には巨大な岩盤("扉")があり、その下にはマグマ("地下の人")が蓄積し、岩盤を押し続けています。地震発生前は、岩盤が周囲の岩と固着("ロック")して岩盤は動きませんが、マグマが高圧になると遂に"ロック"が破壊(=断層破壊)され、岩盤と海水を一気に持ち上げ、津波が発生します。→ pic.twitter.com/XsZIwKuG3s
— Osamu SANDANBATA – 三反畑 修 (@osm3dan) September 30, 2022
詳しくは、東京大学地震研究所のページをご覧ください。
NHKの動画でも分かりやすく解説されていました。
【解説】「なぞの津波」その原因とメカニズムとは
【伊豆鳥島近海】気象庁会見：海底噴火か？まだ原因不明。
須美寿カルデラで起きる「トラップドア断層破壊」と同じ現象が起きているのでは？という説が有力となっています。
kazan-kanshi.blog
2023.10.09
コメント